レーシック(LASIK:近視矯正手術)の考え
レーシック(LASIK)が登場して10年以上の時間か経過しました。
10年近く前に私がアメリカの学会に出席し最初にレーシック(LASIK)について知った時には、
「正常の眼(角膜)にメスなんか入れて大丈夫なんかいな。」
と驚きと共に疑いの目で機械を眺めていた事を思い出します。
(実際、昔の機械では色々とトラブルも有ったようです。)
数年前から我が国においてもレーシック(LASIK)が施行されるようになりましたが、
機器の進歩等により「かなり安全な手術になってきたな。」と言う印象をもっておりました。
私が自分自身でレーシック(LASIK)を始めようと思ったきっかけは、
かのタイガーウッズがレーシック(LASIK)を受け活躍している姿を見たからです。
(当時すでに大活躍していたタイガーウッズの手術をしようとする時に、
医者はその術式の安全性が確認されてなければ、
賠償が恐ろしくてとても手術をする気にはとてもならないでしょう。)
またアメリカで多くの人々がレーシック(LASIK)を受けている事は知っていましたが、
私がだびたび訪れる北京において多くの中国の方がレーシック(LASIK)を受けており、
私に付いた通訳の人の「レーシック(LASIK)を受けてとても良かったです。」と言う声を
少なからず聞きました。
(中国には最新のレーシック(LASIK)の機器が日本より多く導入されています。)
私は年も省みずwake board(横のりの水上スキー)に毎週末行っておりますが、
私が応援しているチームのwake boardプロがレーシック(LASIK)を受け、
「めちゃいいですよ、先生の所ではやってへんの。」と言われた時
「機は熟した、レーシック(LASIK)を始めよう。」と決意しました。
「LASIK(レーシック:近視矯正手術)」と言う手術。
最近は一般にもレーシック(LASIK)等の近視矯正手術について知られるようになって来ました。
他でも述べました様にレーシック(LASIK)は開発されてから約10年の時間が経過しました。
その間の機器の進歩は著しく、今日のレーシック(LASIK)による安全な近視矯正手術が可能となりました。
レーシック(LASIK)は他の手術に比べて機械への依存度が非常に高い手術であると言うことが出来ます。
私も眼科手術に携わって早いもので20年近くの年月が経ちました。
通常の手術では「切る」、「縫う」等外科手術一般に行われている手技について
十分な習熟が不可欠です。
また白内障、緑内障、硝子体等の各種の眼科手術においてもそれぞれに習熟が必要です。
しかし、レーシック(LASIK)においては他の手術において術者が行っている操作の大切な部分を
機械が行う事になります。
よく近視矯正手術を行っている施設で過去に行った症例数をことさらに強調しているのを見かけます。
(しかも、PRKとレーシック(LASIK)の症例を合計した症例数で示していることが多いようです。)
多くの症例数を経験している事は手術を行う上でとても大切な事です。
度数の決定、合併症の処理など、経験によってより正確かつ安全な結果が得られるでしょう。
しかしレーシック(LASIK)が他の手術と違う所は、機械がより大切な役割を果たしていると言う事です。
基本的な眼科手術の能力があれば誰でもと言うと言い過ぎかも知れませんが、
正確かつ安全にレーシック(LASIK)を行う事は可能であると思います。
それほど最新の機器の進歩は著しと言う事です。
(機械がより大切な役割を果たしているがために、手術の経験の無い医師がレーシック(LASIK)を行っていると言う現実もあります。)
新しい世代の「レーシック(LASIK:近視矯正手術)」。
先にも述べましたように、ここ数年においてレーシック(LASIK)は新しい世代に入って来たと言うことが出来ます。
そこで問題となってくるのが、どのような機器を用いてレーシック(LASIK)を行なっているのかと言うことです。
マイクロケラトームやエキシマーレザー等の機器の選択は非常に重要ですが、
同じ「レーシック(LASIK)」行っている施設でも使用している機器はさまざまです。
レーシック(LASIK)の安全性が高まったのはマイクロケラトームの改良がまず挙げる事が出来ます。
特にここ数年においてその安全性は飛躍的に向上しました。
(レーシック(LASIK)におけるトラブルの多いのは、マイクロケラトームの操作中に起こります。)
当院で用いているマイクロケラトームであるMoria M2は、現在アメリカで次に使いたいマイクロケラトームとして
No1の人気があり非常に評価の高いものです。
実際使用していても安定した角膜切開が可能です。
(古いマイクロケラトームのなかには事故を起こす可能性が高いものがあり、
現在でも使用されている施設があるのも事実です。)
近視矯正手術において術後の視力を決定する上では、
やはりエキシマーレザー装置そのものが大きな役割を果たします。
エキシマーレザー装置も10年の歴史を経て、新しい世代への交代の時期が来ていると考えられます。
私は新しい世代のエキシマーレザー装置の条件として
○フライングスポット方式である事、
○正確かつ高速の視線追従装置が装備されている事、
が挙げられると思います。
当院で使用している最新のエキシマーレザー装置であるアレグレットウェーブは
これらの条件を満たす優れた装置であると思います。
アメリカにおける臨床報告でもこれまでのエキシマーレザー装置を用いウェイブフロントにより
カスママイズされた近視矯正手術より、
アレグレットウェーブを用いた通常の近視矯正手術の方が
良好な術後視力を得られたとの報告があります。
これらの良好な結果はフライングスポット方式の照射で、
正確かつ高速の視線追従装置を用いた事が大きな理由として考えられます。
新しい機器を用い新しい世代のレーシック(LASIK)を行うことが、
より安全により安定した術後の視力を得るために非常に重要であることを確信しています。